もう、こいつに頼るしか方法がないのか?
なんとかマックスで、今日も男を上げる。
俺:「オレ、ハヤイよね?」
女の子:「うん、ちょっとね」
このちょっとね、というつらい一言こそ、“VPマックス”購入を決意させた理由。
VPマックスとは、早漏防止用スプレー。ペニスにシュッ、シュッとかけるだけで、早漏を防止できる。
僕のような早漏男にはとっておきの製品といえるでしょう。
問題だったのは、
早漏であることをひどく意識することになった一件から
試す機会がなかなかやってこなかったこと。
ちょっとねと言われた女性とはその後会わなくなってしまったし、
彼女もいなかったので、試すならお金を払うぐらいしか方法はなかった。
そして、せっかく購入したVPマックスを眠らせること4ヶ月。
知人を通して知り合った女性(コンパで知り合った女性)と付き合うことになり、
やっとVPマックスを試す機会がやってきた。
(VPマックスを試すために彼女を作ったわけではありませんが・・・)
はじめて交わった時は、使用しなかった。
そして、やはり、速効撃沈のセックスで終了。
彼女もちょっと苦笑い。でも、楽しい時を過ごせた。
でも、おそらく、これが何度も続いたら、毎回楽しく過ごせるとは限らないだろう。
そして次の日、初めてVPマックスを試すことに。
今日は絶対彼女を満足させるぞ!と気合を入れた。
その甲斐があり、見事成功。
正直期待以上の出来に自分でもびっくり。
思わず彼女も「昨日と全然違うね」。うんまーね。
昨日はちょっと興奮しすぎたって適当なことを言って後で後悔。
本当のこと言えばよかったなと・・・
VPマックスのことを打ち明けたのは、その3日後にまた彼女と交わった後。
オレ早漏でって話をすると、「私そんなこと気にしないのにー」と彼女。
心の底で本当かよって思いながら、でもやっぱり長持ちして気持ちいい方がいいだろ?って、心の中で呟いた。
オレが毎回、早撃ちでも気にしないの?って聞くと、「別にいいよ」と彼女。
嘘だ、嘘だ、絶対嘘だと思いながらも、そうか、別にハヤくてもいいかってちょっと思った。
そして、それから何回かVPマックスを使わなかった。
すると彼女、「ねえ、やっぱりあのなんとかマックスだっけ、使ってもいいかもね」だって。
だから言っただろ、早漏男には、あのなんとかマックスは必要なんだよ。
なんだかんだいってもカップルの円満の秘訣はフィジカルコンタクトの快楽の度合いだよな、
なんて思いながら、今日もシュッ、シュッとVPマックスをかけるのさ。
(終わり)